Blog - ニュアンスの壁 2016. 01. 18 12:01
今年は新年明けてからずっと忙しいです。
ありがたいことですが。
こんなに新年の雰囲気を味わう事が出来なかったのは人生で初めてかもしれません。
何をしているのかと言いますと、早速いくつか映像に音楽を付けるお仕事をしています。
そこでタイトルのニュアンスの壁。
ニュアンスを伝える事、ニュアンスを理解する事の難しさと新年早々格闘しています。
、、仕事の合間に書いている僕のたわいもない話なので、例によって内容は無いシリーズです。
僕の場合、映像の為の音楽を作るというのは誰かしらに頼まれてから作るというのがほとんどです。
まず台本や映像があり、その上で『こんな感じ』というオーダーを受けてから作り始めます。
そしてこの、『こんな感じ』のニュアンスが、僕にとっても、きっと発注してくださる方達にとっても、壁なのです。
『こんな感じ』には色々なパターンがあります。
こんな曲でお願いしたい、と実際に既にある曲を資料として渡される場合。
細かく秒数が指定されていて、その時間軸に沿って曲想の指示が細かく書いてある場合。
漠然と”悲しみ”とか”喜び”とか感情を表現する言葉だけが書いてある場合。
もしくは”コミカル”とか”バトル”とか、それぞれの”登場人物のテーマ”とか。
とにかく様々なパターンがあります。
オーダーを受けた後挙げられた『こんな感じ』について話し合う事があるのですが、これが音の場合とにかく難しい。
中でも難しいのが感情表現に対しての細かいニュアンス。
例えば”喜び”という曲に対してイメージしている参考曲というのを聞いた時に、僕が”喜び”に感じない事があったりします。
『まあ、喜びっぽくはあるけど、、ちょっと暗くない?』とか思ってしまう事があるのです。
でも相手はその位の感じの喜びを求めているわけで、僕は自分の抱いている自分なりの喜びのイメージを頭の中で変更しなくてはなりません。
ただ、まだ喜怒哀楽はわかりやすい方です。
希望に満ち溢れて、宇宙へ飛んでいく様な、毅然とした感じ、バラの香りの感じ、とか出てくるとこれは中々頭を抱えます。
僕が希望に満ち溢れた感じだと思って作っても、いざ相手は全く希望を感じなかったりする事が普通にあります。
それとは反対に全く希望を感じないつもりで作っても相手が希望を感じてしまう事もあります。
そういえば楽譜にはこういう楽想や楽語が書かれていますね。
比較的古い作曲家のものはわかりやすいですが、エリック・サティあたりになると意味不明な事も多いです(笑)。
ピアノのレッスンで先生に「ここは毅然とした感じで!」とか言われ「はい。。」と言いつつも頭の中は『?』がついていたのを思い出します。
挙句に「そうそう、その感じ!」なんて褒められてしまうとまるで先生をだましているような感じがして全く複雑な気分でした。
”ちびまる子ちゃん”でよくある顔に線が入ってしまう、あの気分。
よく考えるとあの縦線システムは感情表現の細かいニュアンスを線の長さや本数で表す事が可能な画期的なアイデアですね。
ちょっと話が逸れてしまいました。
感情には人それぞれ、その人独自の様々な段階があるのでそこのお互いの合致点を探す必要が出てきます。
曲に関しても、聞いた人それぞれで捉え方が違うのでこの点も難しいです。
結局のところ自分のイメージを相手に伝える一番手っ取り早い手段が言葉なので大変なのです。
音に関しては、触れない、見れない、もちろん食べれないのでよりやっかいです。
そして言葉のやり取りにおいてニュアンスの壁が立ちはだかるのです。
日本語には偉大な擬音語・擬態語の文化があるのですが、これをもってしても壁を乗り越えるのは容易ではありません。
ここは”ちびまる子ちゃん”のあの天才的な発明に期待したいところです。
ここまで書いておいて認めたく無いですが、僕が鈍いだけっていう可能性も十分にあります(苦笑)。
映像に音をつける場合、その映像ではなくそこに付随する音の方が主役となる事はあまり多くないです。
映画やドラマは当然、CM、流行りのProjection Mappingといったものでも。
ただやはり音が無いと寂しいですし、音によってその映像の印象が変わるというのも事実です。
それだけに映像に音をつける作業というのは慎重になりたいなと個人的には思っています。
まあ、何かを音で表現するという事に100%の正解は無いのでしょう。
だからやり甲斐があるし、相手に喜んでもらえた時の達成感もとてもあります。
このブログを書いている途中で、たまたま映画Rockyのトレーニングシーンから音楽だけを抜いたという面白い動画を見つけました。
本当はバックにあの有名なテーマが流れているはずなのですが、それが抜かれて映像に雑踏や呼吸等のリアル音が足されてます。
ホントくだらないのですが、ボディブローのようにじわじわキます(笑)。
ちなみにボディブローを食らったことは無いですが。
Rockyなだけに。。。。すいません。。
さてこの動画を観て皆さんはどんな印象を受けましたか?
僕はやはり音楽の力は計り知れないなと思いました。
いや〜、音楽って本っ当にいいものですね。
Others
- Emerald Breeze
- Hizuru (Jazztronik Remix)
- EVOKE
- Excursions
- オルゴールアルバム『Dream』
- Invitation
- Relax
- 初の試み
- トリオLive月間
- 出雲Live急遽決定!!!!!
寝れない人への処方箋/ A Prescription
- New event “Relax”
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.29
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.28
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.27
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.26
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.25
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.24
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.23
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.22
- The Fields ~寝れない人への処方箋~ vol.21
Boogie Soul
- Boogie Soul No.12 “Dan Hartman / Relight My Fire”
- Boogie Soul vol.11 “Funkadelic / One Nation Under A Groove”
- Boogie Soul vol.10 “Joss Stone / Tell Me ‘Bout It(Yam Who Remix)
- Boogie Soul vol.9 “NORTH END / Kind Of Life”
- Boogie Soul vol.8 “K.I.D / No.1”
- Boogie Soul vol.7 “WAR / GALAXY”
- Boogie Soul vol.6 “Benny Golson / Dancin’ To The Music”
- Boogie Soul vol.5 “Jimmy Bo Horne / Dance Across the floor”
- Boogie Soul vol.4 “Chicago Gangsters / Gangster Love”
- Boogie Soul vol.3 “Imagination / Burnin’ up”




