Information - Excursions 2023. 07. 29 12:07
Excursionsというシリーズについて書きましたのでご一読下さい
Jazztronikでリリースしてきた楽曲のジャンルは多種多様でバラエティに富んでいます。
アルバムをリリースする際にはテーマを決め、そのテーマに合った楽曲を制作してきました。
しかし、そうやって作られてきたアルバムに収録される事なく日の目を見ず僕のコンピューターの中で眠っている楽曲が数多く存在します。
それらは決して駄作なわけではなく、たまたまアルバムのテーマに合わなかった為に収録を見送られていった楽曲たちです。
そしてそういった楽曲は僕が曲を作り続ける限り日々増え続けます。
そんな少しかわいそうな楽曲たちをどうにか出来ないものかと長年ずっと考えていました。
時代は変わりストリーミング配信というリリース方法がやっと日本でも定着してきました。
10年以上前の雑誌のインタビューで「将来的には好きなタイミングに好きな数だけ楽曲をリリース出来るようなスタイルが主流になる」と言った事があります。
そんな時代が来るのを待ち望んでいました。
その方法は僕にはとても向いているとも思っていましたし、今でも思っています。
リリースの方法の選択肢は沢山あるに越した事はないです。
冒頭で書きました僕のコンピューターに眠っている楽曲ですが、この全てを皆さんにお聞かせするという事は時間的に不可能かなと思われます。
ただ、全てではなくとも、僕が日々作る楽曲の中から少しずつお聞かせする事は可能です。
というわけで1曲ずつ楽曲を配信リリースする『Excursions』というプロジェクトを2023年4月に立ち上げました。
“excursion”とは直訳すると「⼩旅⾏」「遠⾜」といった意味です。
僕の⽇々の活動を通じて⽣み出す様々なジャンルの楽曲を⽇々のスケッチのように⾳源化していこうと思いそんな名前にしてみました。
「⼩旅⾏」や「遠⾜」は基本的には楽しいものですよね。
曲作りも色々な事を試してスケッチしている時間というのがとても楽しいんです。
この文章を書いている2023年7月21日現在、すでに「Evoke」と「Hizuru(Jazztronik remix)」の2曲がExcursionsシリーズとしてリリースされています。
そして7月28日には第3弾として”Beat Hopper(The 3rd session)”が配信リリースされます。
どれも最近のJazztronikの楽曲には無かったタイプです。
不思議なもので、長くアーティスト活動を続けていると、本当は一番聞いてもらいたい様な実験的要素のある楽曲のリリースが減っていきます。
それは自分にとっては非常に不幸な事で、後々間違いなく後悔すると思っています。
それなら作るだけ作って自分で楽しんでれば良いのに、と思う事もあります。
困った事に自分だけで作って自分だけで聞いていても何だか達成感が100%得られないのです。
音楽の不思議の1つです。
そういった色々な想いから『Excursions』というプロジェクトをスタートしましたので、
仮に意味不明な楽曲がいつか現れたとしても「すごい所に小旅行に出ていってしまったのね。」といった感じで、
大きな心で受け入れ楽しんでいただけたらと思います。
〜追記〜
この『Excursions』シリーズでのリリースの際には毎回僕の友人の牛島くんが素晴らしいライナーノーツをプロモーション資料用に書いてくれています。配信リリースのみの場合、CDなどと違い曲の情報がとても乏しいです。そこを補ってくれるのがこのライナーノーツになります。僕の文章よりしっかり曲について書いてくれています。
EVOKEはこちら
Hizuru(Jazztronik remix)はこちら