Blog - 【寝れない人への処方箋 / A Prescription】vol5.Stanley Cowell,Bill Evans 2013. 12. 08 05:12

Stanley CowellはアメリカのJazz pianist。

今回紹介するのは彼のpiano solo album “MUSA”に収録されてる『Equipoise』。

僕が思うStanley Cowellのピアノの魅力は良い意味でとても土臭いところ。

もちろん高度なテクニックを聞ける作品も多いですがアカデミックな感じというよりかはどちらかというと民族的なものを感じます。

黒人ならではの色濃さを感じます。

数年前に日本に来た際にLiveに行きましたがとても素晴らしかったです。

もうおじいちゃんになってしまっていますが演奏は全く衰えを感じませんでした。

Keith Jarrett,Herbie Hancock,Chick Coreaの様には知られていませんが、Jazzが好きでピアノが好きという人はこのStanley Cowellを知らないとちょっともったいないかもしれません。

次はBill Evans。

こちらは皆さん当然名前はご存知でしょう。

Stanley Cowellの1世代前のJazz Pianist。

僕もとても影響を受けたアーティストです。

Bill Evansのコードの響きというのは本当に独特で洗練されている。

フランス印象派の作曲家DebussyやRavel等の影響があるのではと良く言われています。

曲によっては冒頭が本当にフランスの音楽の様な事もあります。

そんなところに最初は魅かれたのかもしれません。

30年以上前に亡くなってしまっているのでもちろん生のBill Evansは観れていないのが非常に残念です。

彼はヘビーなドラッグ中毒者だったのでそのことが彼の命を縮めてしまいました。

でも素晴らしい録音が沢山残されています。

この”Danny Boy”もその1つです。