Blog - 宮城野 2014. 06. 27 11:06

Album “Cinematic”の楽曲を紹介しています。
今回は”宮城野”です。

もともとは友人の映画監督山崎達璽君の映画『宮城野』(出演:毬谷友子、片岡愛之助、樹木希林、國村隼、佐津川愛美)につけた音楽です。

miyagino

この曲は過去に別のアレンジがJazztronikのミニアルバム”Repro”に収録された事があります。ですが、実はこの今回収録したヴァイオリン、チェロ、ピアノ、ウッドベースの編成によるものがオリジナルのアレンジです。

ところで、この”宮城野”と”A Night IN Venezia”はbösendorfer(ベーゼンドルファー)というピアノでレコーディングをしました。このbösendorferは型によってはちょっと鍵盤が面白い事になっています。まず遠目から。これこの時のレコーディング風景です。

bösendorfer2

はい、何が違うかわかった人?
よく見ると違うんです。
ではアップに。

bösendorfer

これ、面白いでしょ。
実は通常のピアノより低い方の鍵盤が多いのです!
まあかなり低い音なので綺麗に聞かせると言うのはなかなか難しいですが、この”宮城野””A Night In Venezia”あたりのガンガン弾く系のものではかなり重宝します。特にリズム楽器が無い時等には。そしてこのbösendorferのピアノの音もとても良いです。昔から時々弾いてみたことはあったのですがレコーディングでここまで活用したのは初めてでした。以来このピアノの虜です。

最近ではJazztronikのLiveでも弦楽器が参加している場合この曲を演奏する事があります。そのせいか演奏者の息もかなり合っていて今回のこの”Cinematic”に収録したテイクもかなり良いものが残せたと皆思っています
ヴァイオリンは伊藤彩、チェロは古川淑恵、ウッドベース&冒頭の声は藤谷一郎、ピアノは僕、の4人で演奏してみました。

live

これで”Cinematic”に収録されている曲の解説が全て終わりました。
僕自身とても気に入った作品が出来たと思っています。
皆さんの末永い愛聴盤となってくれたらこれほど嬉しい事はありません。
今後のLiveでもこのアルバムの曲を演奏することも多いと思いますが、その時にはまた新たなアレンジを楽しみにしていて下さい。

プリント

Cinematic tourのスケジュールはこうなっています。

■6/29 福岡スカラエスパシオ
http://bit.ly/1oqTsVH

■ 6/30 ビルボード大阪
http://bit.ly/1oqYotU

■7/1 名古屋ブルーノート
http://bit.ly/1oqYCkG

■ 7/2 ビルボード東京
http://bit.ly/1oqYLVb