Blog - 祝!発売! 2012. 12. 25 01:12

お待たせ致しました!!
本日、長年「出します」と言い続けて来たLive Albumがリリースされました!!
これを待ちに待っていた方も多いのではないかと思います。

 

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JazztronikのLiveに来てくれた方ならわかると思いますが、基本的に僕のLiveというのはCDとかなりアレンジや楽器の編成が違っています。元々僕が影響を受けて来たアーティストは皆そういうスタンスの人が多かったというのが影響していると思います。CDはあくまでCDなのです。それは録音アートのようなもので、例えば”A”というアルバムを完成させるのを目的として作り込んで行きます。様々な人が様々な環境で聞いてくれる事を想定しながら。もしCDと全く同じ事を人前で演奏する事を要求されるならば、演奏するのではなく完成されたCDもしくは録音データを高音質で流して聞いてもらった方が良いと僕は思っています。

きっとその僕の考えが長くこのLive盤をリリースしなかった、というよりかは出来なかった理由の1つのような気もしています。何故かと言うと、この僕の考えからいくとLive盤CDを出してしまうと変な話今度はLiveがやりづらくなってしまうわけです(苦笑)。CDとは違う事をする、と言ってしまっているので。LiveってのはLiveのみの隠し技が色々ある訳ですよ、色々ね。僕の理想としているLive盤でそういった必殺技的なモノをCD等の録音物でバラしてしまう勇気がなかったわけです。落語の様にオチがわかっていながらも何度も聞けるというなものではないのです、まだ力不足で。LiveでCDとは違ったアレンジを初めて披露した時にお客さんから湧く歓声というのは格別な訳です。その蜜の味を忘れられないのです我々ミュージシャンは。セコいでしょ(笑)

他の理由としては、果たしてどのタイミングでのレコーディングがミュージシャンにとってBESTなんだろう?という事がありました。更に根本的な事を言うとJazztronikというのは基本的には固定のメンバーを持っていません。なので一体どのメンバーでレコーディングするのが良いのだろう?という想いもありました。今回はこの数年一緒にやっている素晴らしいミュージシャン&シンガーと共に作り上げてみました。彼らとは過酷なヨーロッパツアーや海外公演もこなしてきました。そして演奏もちょうど皆が曲を頭だけでなく体で覚えてくれたなと個人的には思い、それなら今なら良い演奏がレコーディング出来るのではないか!?と、踏み切った訳です。

 

プリント

 

しかしLive盤というのは中々難しいですね。そもそも今回のアルバムはお客さんがいない状態でのStudio Live Recordingなわけです。Liveというのはお客さんに見られている中での独特な空気感の中で生まれるアレコレがあるのですが、その空気感がまずないのです。良い演奏をしても拍手を頂ける訳でもなく。生Liveではお客さんの歓声や拍手によって僕達も盛り上がりそこから生まれる化学反応みたいなものもあるんです。沢山拍手頂ければソロもより一層盛り上がりますし、なんか反応薄いとガラスのハートの我々チキンボーイ達は消極的になりますし、、染之助師匠もお客さんが喜ぶから「いつもより多く回しております!!」になるわけですし。ただ、いざレコーディングに入ってみると僕の心配なんてなんのその、皆さん全く問題なくサラッとこなされておりました(笑)。僕だけでしたね、苦戦していたのは。

今回の”Jazztronik Studio Live Best”で、もう既にどこかでやったLiveをCD化するのではなくStudio Liveという形をとったのは、それぞれCDを買ってくれた皆さんが家なり通勤途中なり様々な場所で自分なりのLive感を楽しめるようにしたかったからです。聞きながら自分で架空のLive会場をイメージしながら聞いて下さい。聞けば聞くほど毎回新たな発見があると思います。あ、ここでこの楽器こんな事してる!とか。そして今回のアルバムは僕の立ち上げたレーベル”七五三Records”の記念すべき第一弾となります!ここのレーベルから発信される音楽、アーティストがすくすくと育って行ってほしいという想いがあります。すっかり少なくなりましたが音楽好きの為の音楽をやっているレーベルがもっとあって良いと思うのです。決してマニアックになるとかそういった意味ではなく。”Jazztronik Studio Live Best”はこのレーベルの方向性も打ち出しているアルバムだと思っています。

本当の意味でのJazztronikのBestが打ち出せている本当のBest盤です!!
僕と同年代で昔20代の頃聞いていたなぁなんて人もいると思います。
今10代20代でJazztronikに興味を持っている人もいると思います。
40代、50代、60代、音楽を本当に楽しんでいた世代だと思います。
DJもMusicianもどちらも楽しめると思います。
そんな全ての人達に楽しんで頂けるアルバムだと思います!!

音楽は楽しくて良いですよ。
ぜひ聞いてみて下さい!!!!!
コチラから聞けます。