Blog - ARTS ‘N’ CRAFTS 2013. 12. 27 05:12

昨日のBillboard Tokyoでの公演の際、前々から言っていた”Christmas Waltz”の楽譜を販売しました。

ゼロから自分で楽譜を作るのは初めての経験でしたが中々楽しい経験でした。

紙の専門店へ行き紙選びをし、中身となる楽譜のデータを作り、

DSC_0871

印刷し、

DSC_0876

最後に表紙にスタンプも押し、という作業をしてみました。

stamp

そして出来上がったのがコチラ。

christmas waltz cover

ちょっと写真では伝わりづらいかもですがスタンプのインクはラメ入りシルバー。なにせ楽譜を自分で作るという初の試みは最終仕上げが手作業でしたので少数しか作れませんでした。昨日会場に持って行けたのも30部ちょい。嬉しい事にあっという間に売り切れてしまいました。もちろん29日の大阪Billboardと30日の名古屋Blue Noteにも持って行きます。少数ですが(苦笑)。

ところで、楽譜の最後の白紙ページにはARTS ‘N’ CRAFTS 1というスタンプも押してあります。これは僕がこれからやっていこうとしているこの楽譜プロジェクト名とでも言いましょうか。

元々はこの言葉は19世紀のイギリスのデザイナーWilliam Morrisが提唱した運動”ARTS AND CRAFTS MOVEMENT”という言葉から来ています。産業革命によって全てが機械化され安価な物が大量生産されて行く状況に対し、そうではなく手仕事で物を作り芸術と生活をより近いものにしようとした運動です。

僕はたまたま数年前にWilliam Morrisのデザインに出会いました。それ以来Morrisのデザインの虜なのはもちろんですが、そんな彼が掲げていたこのARTS AND CRAFTS という理念にもとてもシンパシーを感じています。9月にロンドンのVictoria and Albert Museumを訪れた際にもWilliam Morrisのコーナーがあり、そこで公開されていたデザインを仕上げる行程の動画に思わず見入ってしまいました。

楽譜はCDやレコード同様僕の作品を形として残せるものです。なのでここにもっと力を注ぎたいなと思ったのが自分で楽譜を作ってみようと思ったきっかけです。バンドで賑やかにやっている曲等も、例えば家で簡単に弾いてもらえる様なアレンジを施してCD・レコードでなくとも楽譜でならば発表出来る事もあるかもしれませんし。そういった音楽の発表の仕方もしていきたいなと思っています。ARTS ‘N’ CRAFTS の横にある1というのは1作品めという意味です。

しかし今回の第一版には実は失敗点が。。一カ所♭をつけ忘れてしまったのと演奏の指示をする表情記号にnを抜かしてしまったのと。。不幸中の幸い、少数しかまだ作っていなかったので昨日は買って頂いた方には♭に関してはその場で付け加えさせて頂きました。nは全て終わってから気付きまして。。何度も確認したにも関わらず。まだまだ未熟です。もう一カ所は1ページ目の始まりのところに書いてあるcatabile。これはnが抜けてしまっていまして正しくはcantabileです。楽譜を持っていてこのブログを目にした方はお手数おかけしますがnや♭を付け加えてみて下さい。ちなみに♭は7ページの2小節目のViolinのミ音に♭をお願いします。

今後のこの楽譜プロジェクトも楽しみにしていて下さい!