Blog - サンプリング 2018. 06. 21 01:06

来週29日に日本橋CITANにてJazztronikのインディーズ時代のアルバム『Nu Balance』『Set Free』にスポットを当てたLiveを開催することは何度か告知させてもらいました。
そのblogはこちら→http://urx.red/KFL0

やはり昔の曲なのでいくら自分で作ったとは言え忘れている箇所も多いので聞き直します。
それもSpotifyやApple Musicで聞き直したりするので当時を思い返すと音楽の聞き方も変わったなぁ、なんて思いながら。
そんな最中、自分の作った昔の曲に”ある事”が多いことに気がつきました。
それは”サンプリング”です。
音楽やっている人なら当然知ってる単語だとは思いますが。

『誰かの作った曲の1部をサンプラーという機材に録音しそれを自分の曲で音源として活用する。』というのが僕が抱くサンプリングのイメージです。音楽制作において、ですが。
もちろん誰かが作った曲でなくても当然良いです。
マイクを繋げて何かの音を録ったり(例えば自然音でも騒音でも)、もしくは誰かの演奏を取り込んだり、色々と活用法はあります。
そのサンプリングが自分の昔の曲には比較的多いことに気がつきました。
『曲の1部』と書きましたが、ほんとにほんの1部の場合も多々あります。
例えばドラムのバスドラムの「ドンッ!」という音を1音だけ単音サンプリングします。
それをサンプラーというマシンで加工して自分の曲に使ったりします。
あとは昔のレコードで鳴っている楽器の音を1、2音サンプリングし、それを自分の鍵盤にアサインして新たな楽器として生まれ変わらせ演奏したり。
20代の頃はわざわざ海や湖にマイクを持って行きそこの水辺の音を録音して持って帰って来て、それをサンプリングしてドラムの音色に混ぜて使うという事もしていました。
もちろんその苦労の過程は誰にも伝わりませんが、個人的満足感は半端ないです。
サンプリングでないと得られない音質というのがあって、それを求めて僕はサンプリングという作業をします。

ちなみに上の写真の一番下の段にセットされているのがサンプラーです。
人の声をサンプリングする事も多々あります。
1番わかりやすいのは”SAMURAI”という曲に出てくるbeatの合間の「wah,wah」という声。
あれは確か何かしらのポルトガル語かなんかのスピーチの一部をサンプリングしたような気がします。
「wah」って聞こえる箇所をサンプリングしてそれをbeatにノリノリで打ち込むのです。

それと『Set Free』に収録されている”Livin’ High”の冒頭でうっかりすると「痛い痛い痛い痛い♪」みたいに聞こえる声の連打も何かしらからサンプリングした音を僕がノリノリで連打してます。
こういう単音サンプリングは僕の場合とても多かったです、いや今でもやるかな。

単音サンプリング以外では、数秒のフレーズをサンプリングするというものもあります。
世の中で言われるサンプリングというのはこっちの事がほとんどです。
僕はこっちのタイプのサンプリングはほとんどやりません。
有名な曲のワンフレーズをサンプリングしてそれに新たにBeatを乗せるというのはHiphopではよく使われる手法です。
手法です、というとなんだか堅っ苦しく聞こえますね。
要は誰がいかにどんな曲のどんなフレーズをサンプリングするかクリエイター同士そのセンスを競い合ってる感はあります。
センスが良い使われ方をすると今まで陽のあたっていなかった過去の曲が脚光を浴びることもしばしば。
そしてDJ達はそのサンプリングに使われたオリジナルの音源を探し、その音源が収録されているレコードにプレミアがつくという時代がありました。
今でもその名残で値段が高騰したままのレコードは結構多いです。
フレーズサンプリングでとっても有名なのはBeyonceの”Crazy in Love”のこのフレーズ。
これが元ネタです。

音遊びとしてはとっても楽しいんですよねサンプリングって。
僕が大学生の頃はサンプラーってほんと高価なマシンで、夢のマシンでした。
なので買った当初はありとあらゆるものをサンプリングしていました。
今はサンプラーというマシンをわざわざ使わなくても簡単に音をPCに取り込んでそれを加工するという事が出来ます。
サンプラーでは数秒しか音を取り込めなかったものが今は数時間普通に取り込めるので、言ってみたらわざわざサンプラーに取り込んでどうこうしなくても良くなってしまいました。
実際最近のDance Musicでは音源の素材のバラ売り(stem)というのがありまして、例えばドラムのパート、歌のパート、ベースのパート、コード楽器のパート、1曲が分かれて売られています。
そしてそれを自由に組み合わせてください、ということなんですが、もはやサンプリングの域を超えていますね。
なのでそう言った様々な素材を組み合わせると簡単に曲が作れてしまいます。
今やdrag and dropで誰でも曲が作れる時代になってしまっています。(ジャンルによりますが)
とても便利になったなと思う反面、サンプリングに情熱を注いでいた自分からするとちょっとさみしい感じもしつつ。。

さて、サンプリングについてちょっと書きましたが、ここでお知らせです!
来週6月28日(木)に恒例の著作権の勉強会である”奥座敷03″が開催されます!
今回のブログでサンプリングに触れたのには理由があります。
上で僕が書いたサンプリングに関しても実は厳密に言うとアウトな部分があったりなかったり。。。です。
何と言っても会場の名前がTurnTableということもありますので、以下の様な感じでサンプリングのみならずDJやトラックメーカー向けの内容も織り込んでこうと思っています。

◆ 無許可でサンプリングを行ない楽曲制作をし、更にそれを無許可の状態で販売した場合、何が問題か。
◆ サンプリングは何秒までならOK?
◆ DJは楽曲使用料を支払う必要があるか?
◆ DJ Mixをweb radioや何かしらのネットサービスで配信する場合、どこかで何か楽曲使用許可をとる必要があるのか。
◆ 自分の楽曲を販売・配信するには何が必要か?

登壇者はおなじみの谷口さん、林さん、そして僕、落合隼亮くん(たぶん)です。
既にサンプリングについて裏では激論を交わしていますのでかなり面白い回になるかなと思います。
ぜひ音楽制作している若者たちには来てもらいたいですね。

今回は神泉にありますホテルTurnTableで19時から行います。
TurnTableは『都会の中のオーベルジュというコンセプトで、徳島の食材を使った一流の料理を体験できる宿泊施設』です。
ということで、今回は徳島の食材を使った”フリーおでん”とワンドリンク付きのイベントになります。

チケット&詳細はこちらをどうぞ。
https://okuzashiki03.peatix.com/view
美味しいおでんを食べながらワイワイと語らえたらと思います。
お待ちしてます!!

それでは最後に、George Bensonのこの曲は、一体どの日本人アーティストにサンプリングされでしょうか?

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