Blog - 飛鶴 / Hizuru 2017. 10. 16 12:10

色々と宣伝だけはしているのですが、肝心のアルバム自体の話をしていませんでした!
僕が今年から始めたMusilogue第4弾アルバムは『飛鶴/Hizuru』になります。

現状Musilogueからリリースされている3作品よりも参加人数がグンと増えてとても多いです。

野崎良太/Piano
西嶋徹/Bass
田辺しおり/尺八
明日佳/箏
木村俊介/三味線、笛
栗原健/Sax
井上新/E.guitar
YURAI/Chorus
波多江健/Drums

という総勢9名で作り上げました。
この作品で僕が目指したものは日本の伝統音楽を奏でる尺八・箏・三味線といった邦楽器と、西洋的サウンドの融合でした。
正直言いまして、お店やテレビで耳にする邦楽器がただ単に有名なポップスを奏でているというものには全く興味がありません。
邦楽器をロックのフォーマットに収めようとする感じのものも僕にはさっぱりわかりません。
それなら普通にエレキギター聞きたいって思っちゃう。
なぜか邦楽器を使うとそういう方に行きがちですよね。

過去にも様々なミュージシャンが、、と言ってもそんなに多くないですが、、こういう邦楽器と西洋音楽との融合を試みています。
良くできていて好きなものも結構あります。
海外のドラマや映画などでも、若干誤ったJAPAN、もしくはオリエンタルなものが映し出されたりすると、センス良く邦楽器が使われている音楽が流れたりします。
どちらかというとこの『飛鶴/Hizuru』で目指したかったのはそちらの方面の音楽です。
ちなみに『飛鶴』がアルバム名で『Hizuru』がチーム名です。

僕も邦楽器にとても詳しいわけではありません。
多分みなさんが知っているのよりもう少しだけ知っている程度です。
邦楽器奏者と知り合ってからというもの会うたびに、どういう風に演奏しているのか、どんな楽譜を見ているのか、楽器自体の特徴は、などなど毎回質問だらけです。
それくらい僕が生きてきた音楽の世界とは違う世界です。
全く違う世界なだけにとても魅かれます。
だから、まあ、ロックっぽくやりたい、っていう演奏家が出てくるのも仕方ないのかなとも思います。

楽譜に関してはとても面白いです。
まず五線しか読めない僕が見てもさっぱりわかりませんし。
さらに言うと、尺八、箏もお互い違う譜面を見てます。
どうやって共通認識を持つんだろうといつも不思議に思います。
僕の曲の譜面を渡すとだいたい
「ちょっとお時間ください!」
と言って譜面の翻訳作業に入ります、五線から謎な(僕にとって)譜面への。
『ブレイク』と指示してある箇所は『間(ま)』と書いてあったりします。
「お時間ください」 と「時間」の前に「お」が付いているあたりにも何だか趣すら感じてしまう(笑)。
京都へ行くと、何だか趣を感じるあれに似てます。
そういえば京都ではコンビニとかスーパーとかも景観を気にして外観を揃えますよね。
やはり伝統的趣のあるものにはそう言ったアプローチが必要なのではないかなと思います。
だから、東洋人ですが、西洋的アプローチを本業とするミュージシャンが純邦楽を理解し、そこに近づいていく、と言う作業が必要だと思ったのです。
西洋の比較的数字で割り切れて行くデジタル的音楽に邦楽器を合わせるのではなく、数字で割り切れない『間』を得意とする純邦楽に我々が近付いてみる、と言うのがコンセプトでした。

僕自身も初めての試みではありましたが、それにしてはかなり素晴らしい内容になったと思います。
参加してくれた素晴らしいミュージシャンのおかげです。
Jazzでもなく、もちろん純邦楽でもなく、純粋に新しい音楽、そんなものが作れて非常に満足しています。
ぜひこのアルバムについての沖野修也さんのライナーも読んでください!
http://jazztronik.com/2017/10/10/%E6%B2%96%E9%87%8E%E3%81%95%E3%82%93%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88/

いつかこのアルバムの内容をフルバンドでLive出来たら良いなと思ってます。
来週、まずは小編成(野崎良太・西嶋徹・田辺しおり//東京のみ波多江健)でこの『飛鶴/Hizuru』を演奏する機会があります。
かなり貴重な機会ですのでぜひいらしてください!!
関連するリンクを貼っておきました。

25日/敦賀tree
https://goo.gl/YqoxkN
26日/京都Cinematik Saloon
http://jazztronik.com/2017/10/04/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%AElive%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%82/

27日/中目黒楽屋
チケットぴあ
http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1744003
楽屋予約
http://rakuya.asia/cgi-bin/rakuya/shop/yoyakuorder.cgi?post_id=4261&session=0です。

会場では限定販売の『飛鶴/Hizuru』ハンドメイドCDの発売もあります!!
これは限定数終了したのちは通常盤に変わりますのでぜひ会場でゲットしてください!!