Blog - 忘れる前に。 2016. 02. 02 10:02

まずはこの写真をご覧下さい。

譜面製作2

Saxの栗原君、trumpetの寺内さん、そして僕の3人。

なにやら難しい雰囲気です。

何の図かと言いますと、これは『譜面の答え合わせをしている図』なのです。

ご存知の通り我々は年末年始にBigBand tourを行いました。

その時のミュージシャン用の譜面というのはもちろん僕が用意します。

全てアレンジをして実際に譜面を作りそれをミュージシャンに演奏してもらいます。

ただ、やはりリハーサルを重ねて行くうちに色々と変更箇所・訂正箇所が出て来るものなのです。

そういった箇所はそれぞれのミュージシャンが自分自身でちょっとしたメモを書いたり、人によっては修正ペンで音符を直したりといった感じでそれぞれその人なりの書き込みをしていきます。

まさにそんな事を年末にここのblogでも書いた気がします。

JazztronikのLiveはどんなものでも、過去に演奏したことがある曲をまた何かしらのLiveで演奏する場合、だいたい一番最後に使った(最新の)その曲の譜面を参考にしながらリハーサルで新たに組み立てて行きます。

最後に使った譜面を参考に、と言うこの部分が実は非常にやっかいです。

これが例えば最後のLiveそして今回のLiveに同じミュージシャンがブッキングされた場合でも、修正のうえに修正を重ねたものだったりするとその最後に使った譜面を見てもなかなか正解が思い出せないのです。

まして最後その譜面を使っていたのはAさんで今回それを使うのはBさん、なんて事になるともうそのメモ書きの解読だけで恐ろしい時間がかかります。

しっかりしたリーダー的な人がいる現場だとそこもスムーズに進むのかもしれませんが、自他ともに認めるトップクラスの物忘れ人間の僕にそこを期待されても困ってしまうのです(苦笑)。

そういった再考タイムを毎回リハーサル初日のスタジオで散々繰り返してきてやっと僕も懲りたのか、今回のこのBigBandアレンジに関してはなんとしても記憶があるうちに譜面をきっちり作り直しておきたかったのです。

なぜかというと100%またBigBand Liveは行うからです。

あの大所帯のアレンジをまたメモ書きの解読から始めると思っただけで憂鬱になります。

それならそんなに日が経たないうちに答え合わせをしよう!という事で、いつもリハーサル初日に同じ苦労をし続けてきてボチボチ懲り始めている2人が手伝ってくれる事になりました。

管楽器は色々と特殊なので実際に演奏した人が手伝ってくれるのは非常に心強いです。

更に言うと僕の知らない所で管楽器チームの独断による若干の修正が入っている箇所もあったりするので(苦笑)。

 

しかし、まー、とにかく大変な作業でした。

まだ最後のLiveから一ヶ月も経っていないのに、色々な事をすっかり忘れているものですね。

散々盛り上がって「それサイコー」とか言いながらついこないだまで演奏していたのに、なんて適当な脳みそなんでしょうか。

終わったらリセットされちゃうんですかね。

なかなか答えが見つからない場合はその当時の会話から思い出していったり。

「あー、確かそこをそんな風にしてそうやって、そしたらいい感じで、サイコーってなったよね」、、、とか。

なんだよ「サイコー」って(笑)。

ちなみに我々は「サイコー」の一言で物事を収める傾向がちょっとあります。

楽譜は8人分の修正なのでかなりの労力。

そして冒頭の写真のような感じが何時間も続くのです。

 

ところでなんで栗原くんは帽子を斜めにかぶってるんだろう?

バチカンのスイス衛兵みたいだ。

そう思うと後ろの寺内さんのモジャモジャな髪の毛もなんだかダビデ像の様だ。

 

そんなイタリアンな2人と頑張ってやった甲斐あり、難関曲の2曲は完璧に修正が終了しました!

と言ってもまだ2曲ですが。。

あと1ヶ月遅かったらアウトだったね、と言うのがこの作業を終えた僕たちの感想です。

しかしこの作業のおかげで次回のLiveはよりパワーアップしたものが間違いなく出来るでしょう。

楽しみです。

話は変わりますが、このブログの中で『さいこう』という文字を6つも見つけました。

わかります?特に最後の1つ。