Blog - Chromatic Suite 2014. 06. 24 12:06

Album “Cinematic”の楽曲を紹介しています。
既に4曲blogで紹介しました。
まだ未読の方は是非読んで下さい!

The Storyteller
 http://jazztronik.com/2014/06/17/the-storyteller/

Caravan
http://jazztronik.com/2014/06/17/caravan/

A Night In Venezia
http://jazztronik.com/2014/06/17/a-night-in-venezia/

Manon And Giorgia
http://jazztronik.com/2014/06/19/manon-and-giorgia/

さて、今回は”Chromatic Suite”。3つのピアノ曲集です。
クロマチックというのは音楽用語では『半音階の』という意味があります。この3曲のメロディーはどれもが半音階的なメロディーで曲が作られています。3曲ともフランス映画のイメージなのですが、どうにも僕にはフランス映画の音楽というのはこういった少し風変わりなと言うか、あまりパーンとハリウッド的なわかりやすい音楽は多く無いなというイメージがあります。そんなイメージでまとめた半音階組曲です。

-Boucher-
Boucherというのはフランス語で肉屋という意味。当然僕が肉屋と名付けたのにも意味があります。実はフランス映画で”Delicatessen”という映画があります。その映画の準主役(とは言ってもほぼ主役ですが)が肉屋なのですが、このBoucherはその映画のイメージで作った曲です。そして映画のその映画のテーマ曲と言うのが何とも言えない摩訶不思議な音楽なのです。アコーディオンがメロディを弾いているのですが凄く癖になるメロディです。映画自身もだいぶ摩訶不思議。内容を全てバラしてしまうとこれから観るという人の楽しみがなくなっしまうので全ては明かしませんが、イメージとしてはあまり良い肉屋ではないです(笑)。この曲の中でのこ摩訶不思議なドラムは天倉正敬が担当しています。

更に初回版のCDのこの曲のタイトルが”Bouche”となっており『r』が抜けておりました。
お手数おかけして申し訳ありませんが『r』を”Bouche”の後ろに付けて頂けると本来の意味になりますので宜しくお願い致します!

-Decadanse-
僕はとてもSerge Gainsbourgが好きです。とてもあの生き方はマネ出来ませんが(苦笑)。
先日パリに行った際たまたま通った裏通りになんとSerge Gainsbourgが住んでいた家というのがあってそれはそれは大興奮しました。

serge

数多いヒット曲のあるSerge Gainsbourgですが、そのうちの1つに”La décadanse”という曲があります。僕の作った”Decadanse”はこの曲とは似ても似つかないのですが、漠然と僕の抱いているSerge Gainsbourg像を音にしたのがこの曲です。最近Liveではこの曲は弦楽四重奏+ウッドベースで演奏する事も多い曲です。

-Marquis-
かのMarquis de Sadeをテーマにした”Marquis”という映画があります。サディズムという言葉の由来の人物のサドをテーマにした映画だけあってかなりR指定な内容です。その映画のオープニングでとても綺麗な曲が流れるのですがそれに影響を受けて作った曲です。バスティーユ牢獄や精神病院に長年収監されていたサドのイメージももちろんあります。一度ギターで演奏してもらった事があるのですがそのアレンジもとても良かったです。

ところで、僕のハンドメイド楽譜シリーズ第二弾ですがこのChromatic Suiteを選びました。
なんとかCinematic tourに間に合うと良いなと思っています。
こちらもお楽しみに!

譜面

Cinematic tourのスケジュールはこうなっています。

■6/29 福岡スカラエスパシオ
http://bit.ly/1oqTsVH

■ 6/30 ビルボード大阪
http://bit.ly/1oqYotU

■7/1 名古屋ブルーノート
http://bit.ly/1oqYCkG

■ 7/2 ビルボード東京
http://bit.ly/1oqYLVb