Blog - The Fields 2013. 12. 17 09:12

音子屋という名前で過去4年間ほど僕の音楽講座会を開いてきました。

もちろんこれからも続けていきますが次回からは名前が変わります。

”音子屋”から”The Fields”へ。

なぜ名前が変わるのかは以前のブログ『音子屋 最終回かも?のお知らせ』に書きましたのでそちらをご覧になって下さい。

”The Fields”というのは過去に一度行ったイベントの名前でもあります。気に入っている名前でしたので将来的なこの音楽の会の発展性を考えこの名前に変更致しました。

そして名前を新たにした音楽会“The Fields”が来年2月8日の13時から代々木上原のMUSICASAで行われます。ここは大きくはありませんがちゃんとしたホールですので演奏も沢山楽しんで頂こうかなと思っています。”音子屋”時代は基本的には音楽に関しての話をメインに進めていく事が多かったのですが、”The Fields”では様々なミュージシャンを交えての演奏を増やして行こうと思っています。

今回はヴァイオリン、チェロ、ウッドベース、フルート、アコーディオン、ギター、ヴィブラフォン、ピアノを中心に、僕がよくtwitter,facebook,そしてこのブログで紹介をしている【寝れない人への処方箋 / A Prescription】で扱っている作曲家、もしくは曲、楽器に焦点をあてて紹介していけたらと思っています。全てこの日の為のアレンジをしますので紹介しているオリジナルバージョンとはまた違った楽しみ方が出来るかなと思います。こんなに賑やかな曲もこういったアコースティック楽器でこんなアレンジを施すとこんなに違って聞こえるというのもやってみようかなと。今回はそんな音楽会です。

先日、音子屋としては最終回でしたが、池袋で行ったこの会ではビートルズの“Hey Jude”を様々な時代の音楽にアレンジをしてその時代時代の音楽の雰囲気を知ってもらうという事をしてみました。例えばBACHの時代のフーガのようにアレンジしたらこんな感じでは?といった風に。ちなみにフーガにアレンジした“Hey Jude”はコチラです。

これにウッドベースと指パッチンを加えただけでこんなにJazzっぽく聞こえますというのもやりましたね。

そもそもこの音楽講座会は、もっと沢山音楽を楽しんでもらおうと思い始めた会です。友達とご飯を食べている時やお酒を飲んでいる時にちょっと突っ込んだ音楽の話をすると凄くみんな興味を持ってくれます。もちろん僕の友達には音楽関係の人が多いというのはありますが。そうでなくても知ると楽しい事が沢山あると思います。

僕はどれか一つのジャンルが特出してもの凄く専門というのはありませんが、例えば高校・大学と専門で学んできたのはいわゆる西洋音楽(クラシックと呼ばれる音楽〜現代音楽)に基づくアカデミックな作曲で、卒業してからやってきた音楽はClub music&Dance musicだったりブラジル音楽だったりJazzだったり、もしくはポップスだったりテレビの音楽だったり、皆さんが僕に対して思っているジャンルだったりと、幅広く様々なジャンルの話や演奏・パフォーマンスは出来るかなと思っています。

時々自分が読んでいた音楽本の著者の講演会等に行ったりする事もあるのですが、『これだけこのジャンルに精通している人が、もし他のジャンルの音楽にも詳しければ話がより楽しいのに。』と思う事がありまして。例えば、クラシックの話を専門的に出来る人に流行のDance Musicの話をしても”きっと通じないだろうな”と思ってしまう事があります。逆も言えます。Floorをこれだけ盛り上げるDJでも、きっとクラシックの話はわかってもらえないだろうな、と。そこが個人的にはちょっと歯がゆい思いをする事もありまして。もちろんその方々それぞれの専門分野に関してはやはり凄い知識量だなと毎度思わされています。僕に関しては1つのジャンルに絞って専門的にというのはきっと向いていない人間だなと自分では思っています。大学の教授を目指しているわけではないですし。なので自分の出来る事を駆使し、更に周りのミュージシャン・音楽愛好家達の力を借りて今の時代の総合音楽史の様な本が作れたら良いなと常々思っていました。

この“The Fields”を始めるにあたって、いつかそんな本を作る際に活かせる内容にしていこうと決めていました。日本には様々なジャンルの音楽が入ってきます。でも実は日本の音楽の歴史は西洋の音楽の歴史とはかなり異なります。今の日本には西洋音楽やそれに影響を受けた音楽がわんさかとあふれていますが、これはほんのこの100年位の出来事です。これだけ様々な国の音楽、様々なジャンルが手に入る日本でだからこそ作れる音楽本がこの“The Fields”を通して作れる日が来たら良いと思っています。僕の個人的なJazztronikとは少し異なる活動です。是非皆さんにもそのプロジェクトに関わっているような気持ちで参加して頂けたらなと。

まずは2月8日楽しみにしていて下さい。

このJazztronikのHPのStoreにてチケットが販売されています。http://p.tl/z1sS

皆さん是非いらして下さい!!!!!