Blog - 楽譜の事。 2013. 12. 07 02:12

夜な夜なコツコツせっせと自分の曲の楽譜を作っています。

今作っているのは去年作ったChristmas Waltzというピアノ曲の楽譜。ピアノの楽譜だけだと見開き2ページで終わってしまう短い曲です。元々この曲は楽譜も発売出来たら良いなと思っていた曲なのですがさすがに見開き2ページはちょっと少ないかなと。なので楽譜にはそのChristmas WaltzのViolinとpiano用に編曲したものも収録しようと思っています。もちろんそれはCDにも何にも現時点では収録されていません。楽譜で発表される曲というのがあっても良いのではないかなと前々から思っていまして、それを今後きちんと続けていけるように今勉強中なのです。勉強中?何を?と思った方もいるかもしれません。何を勉強中かと言いますと(まあ、勉強と言うほどたいした事はまだしていませんが)楽譜の作り方です。

収集癖もあるのかなと若干思いますが僕の部屋というかスタジオというか、そこにはレコード・CD・古いシンセサイザー等の他に楽譜も大量にあります。余談ですが『部屋がいつも綺麗に片付いていそう』なんて事をよく言われるのですが、生まれて自意識が芽生えてから今日まで部屋が綺麗だった記憶が1つもありません(笑)。物の山の中で仕事しています。話がそれてしまいましたが、とにかく楽譜も結構な数があります。これは高校の時からずっと作曲を習っていたので必要だったのもありますが。

そんな楽譜ですが、日本発のものではあまり見た事がないのですが海外の楽譜というのは凄くカッコ良いものが多いです。見た目のデザインやサイズ感はもちろん、紙質がなんだか良い時もあります。特に1曲、もしくは2曲位しか収録されていない楽譜に個人的には魅かれるものが多いです。フランスの大作曲家Debussyは自分の楽譜の表紙に浮世絵を使ったりその当時のイケてる画家の絵を採用したりでオリジナルの楽譜はかなりオシャレです。もう100年も前の話です。もちろん中身が表紙以上の役割を果たしていたのは言うまでもないですが。

僕も過去に2冊楽譜を出版してもらっています。これは野崎良太名義でリリースしたピアノアルバム “Life Syncopation”と”bird of passage”の楽譜です。この2冊にはもちろん満足しているので興味がある方には是非手にしてもらえたらと思っています。この2冊はちゃんとした楽譜出版の会社にお願いして作ってもらったのですが、僕が今回このblogで書いている楽譜というのはもっと手作りな楽譜の事なのです。デザインもサイズもその曲に合わせて。周りにいる絵が得意な人、字が得意な人、様々な人に協力してもらい、そして楽譜自体が作品として成り立つ様な。

その為に製本関係の本を何冊も買い道具も買い。そして先日とうとう製本用にA3サイズの紙の真ん中に針を打てる業務用ホッチキスを買ったのですが、これがホッチキスとしてはあり得ないくらい高い!そして当然ながらあり得ないくらい長い。見た感じなんだか長い定規にホッチキスくっつけたら自分でも作れそうな気もするし。でも買ってみました。どうやってもそれがないと製本出来ないので。そんなこんなでヤル気に満ちあふれたその買い物の帰り道、たまたま某印刷系大手があったのでなんとなくちょっとのぞいてみたんです。そうしたらなんと激安でしかもかなり仕上がり良さそうな製本サービスをしている!でもどうせ凄く時間がかかるんじゃないの?なんて思ったので試しに納期なんかの話を聞いてみたところ「年末は年賀状の関係もあるので結構お時間頂くかもしれません」と。『やっぱりね、どうせ3週間位かかるでしょ』、なんて思いつつもちなみにどの位?と聞いたら「部数にもよりますが1日は頂くかもしれません」と。なんと1日!!!!!

『。。。部数なんて少ないよ、キミ達ならきっと数時間だ。頼めば良かった。。』と心の中でつぶやきながら今後僕の相棒となるであろう長い業務用ホッチキスを手に寒空の中僕が立ちすくんだのは言うまでもありません(苦笑)。

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 ちなみにもう1つ入手した最新機器。ずっと欲しかったのですが今まで持っていなかったスキャナー!!それもこんなカッコ良い近未来なもの。光が出て下に置いたものを読み込むのですがこれがとても良いです。本のちょうど真ん中の辺りのゆがんだ部分も付属のソフトで軽く補正出来るし。これでやっと手書きのスコアを取り込めます。手書きはあくまでミュージシャンの皆さんのLiveの時用です。僕の手書きはヒドいので売り物にはちょっと。。でも最近はこうやって取り込んだ手書きの楽譜をpdfにするとそれを五線紙のデータに変換してくれるソフトもありましてそれはそれはなんとも凄い時代だなという感じです。今その機能を色々試し中です。

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 楽譜の事を伝えたかったのになんだか物販のblogのようになってしまいました。大丈夫です、流行のアレではないです。紹介したからってお金なんてもらってませんよ(笑)。楽譜ですがなんとか年末のLiveで販売出来たら良いなと思っているのですが、間に合わなかったらスイマセン。。洋服だったり、靴だったり、家具だったり、そういったものには手作りを売りにしているものが多い(しかもそういうものに良いものが多い)のに対し音楽はほとんどと言って良いほどそれがないなと常々思っています。もちろん他のものとはちょっと異なる分野でもあるので難しいし、そもそも曲を作ると言うのはいわゆる手作り作業だと思っています。でも何か新しい音楽の届け方を僕は考えて行きたいなと思っています。

楽譜はかなり少数だと思うので絶対欲しい方はこま目に情報チェックしていて下さい!