Blog - 楽譜 2013. 06. 02 12:06

知らない方も多いかもしれませんが実は過去に2度楽譜は出しています。

どちらもJazztronikではなく僕の『Life Syncopation』と『bird of passage』というピアノアルバムのものです。

『Life Syncopation』の方は葉加瀬太郎サンのレーベルからアルバムがリリースされたという事もあり、楽譜には太郎サンが素敵なコメントを寄せてくれています。

『bird of passage』の方は僕が影響を受けた色々な音楽についてというのが楽譜に載せられています。

ところで、楽譜に関して非常によく質問を頂きます。

僕も常々早く出したいと思って来ていました。

が、気づいたらもの凄く時間が経ってしまっていました。

スミマセン。。。

楽譜に対してCDを作るのと同じくらいの労力を注がねばと個人的には思っているのでそれが中々進まない原因です。

高校の時から作曲を習い始めてから現在までありとあらゆる作曲家の楽譜を眺めてきて、楽譜というのは教科書というかなんと言うか、先生がいない時の先生のような存在だったので楽譜というものをちゃんと作ろうと思った時に少し難しく考えてしまう傾向があります。

とかなんとかもっともらしい事言ってますが、僕がLiveやレコーディングで使う為に用意する楽譜の雑っぷりはヒドいみたいです(笑)。

ミュージシャンの皆々様方がおっしゃっております(苦笑)。

その雑なもので良ければ明日にでもダウンロード販売なんてすぐ出来てしまいますが、さすがにそれはちょっとアレかなと。

話変わりますが、こういう時使う日本語の『アレ』ってなんですかね。

『アレをアレしといて』で通じるときありますからね(笑)

なんとも便利な言葉ですね。

話を戻しましょう。

こないだの年末ですが、僕が敬愛する Claude Debussyを中心とする印象派のエキシビジョン的なものが開催されました。

もちろん行って来ました。

そこにはDebussyの仕事場の小物や写真、それと幾つか実物の楽譜が!

そしてその楽譜があまりに素晴らしく感動してしまいました。

表紙には当時パリで活躍していた新進気鋭の画家の絵を用いたり、日本の浮世絵が使われているものがあったり。

とにかく楽譜の表紙へのこだわりをとても強く感じました。

中身はもちろん歴史に残る超一級の楽曲が載っているわけです。

それを見た時に「自分もこうやって楽譜を残したいな」と心底思ってしまったのです。

その曲に合う絵を誰かに書いてもらう、写真を撮ってもらう、もしくは文字だけでも十分デザイン性を発揮したものを考える、等々。

アルバムのジャケットを作るのと同じです。

ただ楽譜にはアルバムの様にあまり様々な曲は詰め込みすぎない方が良いかなと。

1つの曲に焦点を絞り例えばその曲がピアノの曲だった場合、他にはピアノとヴァイオリンの編曲、弦楽四重奏用の編曲、もしくはバンド用のスコアが収録、といった風に1つの曲に対しての色々なアレンジが収録されていても面白いかなと思います。

テーマを決めて表紙を決めてそれに合った内容の曲を2、3曲までなら一緒に収録するのでも良いと思います。

CDやダウンロードだけでなく楽譜から発信する音楽という形もあっても良いのではないかなと。

手に取って楽しめるような。

こういった事はそのDebussy展を見に行った後からずっと考えていて、その頃作った『Christmas Waltz』という曲に実は絵を付けてもらっていました。

何かそういった感じで楽譜を作れないかなと思い。

これはJazztronica!!等でも時々Tシャツ用のデザインをしてくれる山崎花紋さんにお願いしたのですが、その絵をさらに巨大スタンプにしてみました。

CA3K1413

 

実験的にスタンプを押してみました!

 

CA3K1423

えっと、、『Christmas』の『i』だけがちょっとスタンプ無くしちゃって今は無いですがそこはご勘弁を。

もちろん楽譜と一緒に音源も付けられると良いなとは思っているのですがここはまだ何とも未確定です。

でも楽器が出来ない人でも興味が持てる様な物にしたいですね。

一番の問題は、この僕のやりたい感じを実際に商品化してくれるそんな自由な出版社な多分ないだろうなというとこです。

なのでこの楽譜プロジェクトは内職精鋭部隊を引き連れてのハンドメイドプロジェクトになることでしょう。

作れて100部位ではないかなと。

でもまずはそれで良いかなと思っています。

20年くらい続けていたらもの凄い楽譜製本軍団になっているかもしれませんよ。

まずはこの『Christmas Waltz』を作ります。

僕もピアノの楽譜はきっちり仕上げたので。

どんなものが出来上がるか楽しみにしていて下さい!